妊婦健診

妊娠されたお母様と赤ちゃんの健康を、最新の注意をはらい診療にあたっており、以下のスケジュールで妊婦健診を行っております。

妊婦健康診査受診票による検査項目及び受診時期の目安

熊本県 (鹿児島県にお住まいの方はこちら)
受診時期 妊娠初期〜23週
4週間に1回
24週〜35週
2週間に1回
36週〜出産
1週間に1回
検査項目 12 16 20 24 26 28 30 32 34 36 37 38 39
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14
問診・診察・血圧測定・体重測定(初回のみ身長測定)
尿検査(蛋白・糖)
胎児発育評価検査
血色素検査                      
血糖検査                        
血液型(ABO血液型・Rh血液型、不規則抗体)                          
梅毒結成反応検査                          
B型肝炎抗原検査                          
C型肝炎抗原検査                          
トキソプラズマ抗体検査                            
風疹ウイルス抗体検査                          
子宮頸ガン検査(細胞診)                          
HIV抗体検査                          
HTLV-1抗体検査                          
性器クラミジア検査                        
B型溶血性レンサ球菌検査                        

尚、母子手帳交付の手続きを必ずしておいてください。健診の際、母子手帳をご持参の上、受付に提出してください。
診療以外でも、出血・腹痛・発熱・その他異常がある場合には、まず電話にてご連絡の上、ご来院ください。

 

分娩スタイル

無痛分娩

無痛分娩とは

分娩に伴う痛み(陣痛や産道が広がる痛み)を取り除いたり和らげてお産していただく方法です。海外では「お産といえば無痛分娩」という国もあります。当院でも主に硬膜外麻酔という麻酔法を用いた無痛分娩を行っています。
※ 無痛分娩をご希望の方は院長又はスタッフにお申し出いただければ詳細をご説明いたします。
※ 無痛分娩をご希望の方は、必ず事前に申し込み下さい。

実際の流れは

陣痛が強くなる前あるいは陣痛を起こす前に、腰に局所麻酔を行い、専用の針を用い硬膜外腔に細いチューブ(カテーテル)を入れます。針を抜いてチューブを固定します。
チューブの位置が正確かテストを行います。
陣痛が強くなって痛みを和らげたいと思ったら麻酔薬を注入します。15分から30分程で痛みが取れます。いつから鎮痛を開始するかは妊婦さんが希望できます。
チューブが入っているためお産が長引いても麻酔薬を何度でも追加できます。
お産が終わったらチューブを抜きます。

無痛分娩の長所

陣痛の痛みや会陰の痛み、縫合時の痛みがない、あるいは緩和される。
痛みがないためリラックスでき体力の消耗が少なくて済み、産後の回復に役立つ。
お産(陣痛)に対する恐怖心や不安感から解放される。
もし帝王切開になったら、そのまま麻酔用に使用できることが多い。

自然分娩

自然分娩とは

一般的には、自然の流れに逆らわず行うお産、つまり「経膣分娩」を「自然分娩」と総称して使われているようです。
「自然」が含む意味をどのように捉えるかによりますが、病院などでは促進剤や吸引、鉗子(かんし)を使用しても、産道を通ってきた場合には「自然分娩」とするところが大半。反面、助産院などで医療介助を行わずにする分娩こそが「自然分娩」という解釈もあり、明確な定義がされていないのが現状です。

一般的な病院などで行われる「自然分娩」

  1. 陣痛が10分間隔になったら入院。
  2. 子宮口の開き具合などを、内診。
    その後子宮口が10cm近くになるまでは、陣痛室で待機。(その間に、何度かベビーの心拍を記録)
  3. 陣痛が2〜3分間隔と強くなり、子宮口が全開大になったら分娩室へ移動。
    ほとんどの場合、仰向け姿勢をとる。(座位分娩台がある施設や、分娩台の上で好きな姿勢がとれる場合も)
  4. 大量出血に備え、輸血用の血管を確保(点滴のように腕に針を刺す)。
    陣痛の波がおさまっている間に剃毛や浣腸(※)。
  5. 分娩もクライマックス、ベビーの頭が見えてきたところ(発露)で会陰切開(※)。
  6. ベビーの頭が出にくい場合には、吸引・鉗子(かんし)などを使用。そして誕生。
  7. 出産後、子宮収縮剤を投与。会陰切開をした場合は縫合。
  8. ※近年では、“ルーティン処置”と呼ばれるこれらの措置を施さない、または事前に本人の同意を得る施設も増えてきていますが、医療施設ごとの方針や規定として組み込まれているところもあるようです。吸引・鉗子(かんし)の使用もベビーの状態によるもので、すべての施設で使用しているわけではありません

計画分娩

計画分娩と自然分娩の違い

自然分娩の場合の始まり方
「おしるし」血液がまざったおりもののこと。おしるしがあってすぐに陣痛がくる人、数日後にくる人様々。おしるしは必ずしもあるわけではない。
「陣痛」弱い腹痛や腰痛を感じ、それがだんだんと強くなり規則的になる。
「破水」卵膜が破れて中の羊水が流れ出てくること破水するとだいたい24時間以内に陣痛がくる。

上記の3つの事柄のいずれかが自然に起こるのを待ち、出産につながることが自然分娩です。一方で、計画分娩はその名の通り、分娩を計画的に行うこと。つまり、産む日にちを決めてから出産に望みます。計画分娩をするメリットは、産む日を決めているので、決めた日までに陣痛がきたり破水しなければ落ち着いて過ごせる事です。
メリットとしては、胎児の心拍パターンを分娩終了まで継続的にモニターすることによって、安全にお産をすることができるということ。また、日中に分娩ができることです。

計画分娩の予定日が決まったら、いよいよ入院ですが、分娩予定日の前日であるケースが多いです。
入院すると、お腹の赤ちゃんの心拍数や、お母さんの体の状態などを調べることになります。チェックする方法は陣痛室へ行って、赤ちゃんの心電図や陣痛の度合いを測る分娩監視機という機械を装着します。入院してから計画分娩をするまでの事前準備が整ったら、分娩室で陣痛促進剤の点滴が開始されます。医師がモニターで確認しながら点滴の投与が行われますので安心です。陣痛の強さを見ながら行われていくので、大量投与の心配もありません。
しばらくすると促進剤が効いて軽い陣痛が起こります。最初は軽い陣痛だったのが、だんだん強くなります。自然分娩と同じです。 陣痛の間隔が徐々に短くなってきたら、子宮口にバルーンと呼ばれる器機を入れます。バルーンは子宮口に入れてから膨らませるので痛くはありません。計画分娩では、このバルーンを膨らませ、赤ちゃんを下へ降りてくるように誘います。